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【イベントレポート】I・Mセッション

〜二人の特技、イラストレーション(I)とミュージック(M)のセッションから生まれるもの〜

投稿日:2019.09.17

「魔法使いみたいでした。」

このイベントで言われたわけではありませんが、最近ライブをして見てくれた人に言われた言葉です。

僕は音楽を通して魔法を使いたい。

プロの人のライブに行くと、どんどんとその人たちの音楽の世界に引きずり込まれ、見たことのない景色に連れて行ってくれる。ステージ上は何もないけど、色彩や光、形、匂いまでを音楽で作り上げてしまう様はまるで魔法使いのよう。

僕はそれをやりたいから、音楽を続けています。

こんにちは!

tsunagnoアルバイトの水戸和義、芸名をM.カズヨシと言います。7月2日㈫に「I・Mセッション」と称しましてイベントをやらせていただきました。今回はtsunagnoアルバイトの栗原君、改めヨロズヨーヘイとのコラボイベントです。

私M.カズヨシがアコースティックギターとトランペットとルーパーを駆使しオリジナル曲を中心に音楽表現をする。それと同時にヨロズヨーヘイがプロジェクターに繋がったiPadにAppleペンシルを駆使してイラストを描いていく。何曲か繰り返すうちにイラストに色が付き、また、線と形を見てアドリブ演奏が変化、その音にペンが反応する。そして1時間弱でイラストが完成する。このようなイラストレーション(I)とミュージック(M)のセッションです。

イベント全編の動画リンクはこちら

https://www.facebook.com/tsunagno/videos/617070012110885/

演奏した曲順にその時の心情なんかを綴っていこうと思います。

1曲目は、金曜日は雨/M.カズヨシ。

雨の日が続いていましたので、ぴったりだと思い、頭に持ってきました。すると、ヨロズヨーヘイは線を描きだし、目となり、髪となり、女性の顔が浮かんできます。その表情はどこかうつろで、でも可憐です。

2曲目は、渦/M.カズヨシ。

曲の前奏にアコギの低音弦で雰囲気を変えます。低音弦のリフ、ワウを使った和音とメロディー、徐々には持っていくコーラス、あやしさがじわじわと会場を包みます。そのころには、女性の着物がスクリーンに浮かび上がります。ギターアドリブに入った時、放った音とペンが重なります。音のリズムにペンが反応し、着物の帯に短い斜線が軽快に入っていきます。まるで、音の跡がそこに残ったように。そうこうしているうちに、ロボットのような、男性のような、ジョジョでいうスタンドのような(スタンドではないとあとでヨロズに怒られたのは内緒の話。)ものが浮かび上がってきます。

3曲目はNight Cycling/M.カズヨシ。

夏の夜、田舎道を自転車で走っていて思いついた曲。どんどんと自転車をこぐような推進するリズムを刻みます。浮かび上がったこの2人、この時点で手を繋ぎます。線がどんどんと重なり、まるで強く握りしめているかの様。それに反応するように、トランペットのアドリブがどんどんと熱く激しくなっていきます。

4曲目はBeautiful love/ジャズスタンダード。

手を強く握りあっている2人を見て、この曲を吹かずにいられなくなりました。ルーパーとアコギによる伴奏はなしで、トランペットのみで挑みます。トランペットのみの音の強弱、音色はヨロズヨーヘイの手によって線と形になり、草木が浮かび上がっていきます。まるで、この曲が2人を包むように。ここから、1つギアが上がります。

5曲目は、流星群/M.カズヨシ。

さっきまでのゆっくりとした雰囲気から一変、ギターをかき鳴らし、高音へとコードが進行し、光の大群が迫ってくる様を表現しました。ヨロズはペンを線から筆にiPad上で持ち替え、浮かび上がったものたちに色を載せていきます。ヨロズのアイデアで生まれたこの曲を彼自身もこのタイミングで求めていたらしく、曲選をもシンクロした瞬間でした。草木は、色が載せられ息吹を宿し、花は可憐なアジサイへと咲いていきます。

 

6曲目は、新緑/M.カズヨシ。

M.カズヨシのスタイルを手にしてから始めて作った曲。生気を得た草木たちに呼応する形での選曲。この曲の醸し出す雰囲気や温かさが、2人の髪や服装に淡い色をにじみ出させます。トランペットの響きも金属の装飾へ、繊細に描き出されます。

7曲目は、丸ノ内サディスティック/椎名林檎。

すぐにこの曲だと気づかれたお客様もいらっしゃいました。少しずつ成熟していった男女にこの曲はハマると思い選曲しました、。大人なんだけど、どこか切ないコード進行は、少しずつ終演に向かうこのイベントを悲しむかのよう。

最後8曲目は、普通の人生/M.カズヨシ。

2人の目には色が入り、あのリズムが合わさって書いた帯にはきれいなオレンジが入り、全体に表情がつきました。最後に小さなところの微調整に丁寧に行います。私も、気持ちを落ち着けるように、歌を、音を、終演に向かっていきます。最後に声の限り、気持ちを絵と空間に込め、それと同時にイラストが完成。

終演となりました。トークタイムでは参加した10名弱の方から声をいただけました。「面白かった。すごかった。感動した。」言葉は少しでも、その表情と声のハリで、まっすぐ伝わってきます。一時間ほどかけてしまったこの演目を、すごくまっすぐ見ていただいたのだとひしひしと伝わり、これほど嬉しいことはありません。

果たして、僕らは魔法使いになれていたのか。

もしかしたら、参加していただいた皆さんに僕らが魔法をかけられていたのかもしれません。

お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

 

〜ライティング アルバイトstaff水戸(現在は高知県在住)〜

音楽を聴くこと、演奏することが大好き

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