【イベントレポート】らくがきのじかん vol.3
投稿日:2019.12.05
前回参加者から好評だったらくがきのじかん。 トレーシングペーパーを用いた絵の描き方で、描くことへのハードルを下げ、アートに対して抱いている壁を取り除くことができるんじゃないかという試み。
今回も、描きたいモノ・コトの写真を印刷し、 そこにトレーシングペーパーを重ねて様々な 「線」をなぞる、すると自分の手で引いた線で 絵が浮かび上がる、ということを行いました。
このトレーシングペーパーを用いた手法は、僕も設計提案のシートづくりでパースやスケッチ を作成する時によく使います。一から描いていくこともありますが、この方が断然早く、そして楽です。トレーシングペーパーをさらに 重ねて人やモノを描きこんだり、変化をレイヤ ーで分けたり、表現の幅がグッと広がります。
今回参加してくれたのは、vol.1 で参加してくれたスタッフの友人と、いつもtsunagno を利用してくれている高校生でした。
両者とも絵の素材を携帯端末のフォルダから選 んだり、SNS からピックアップしてきたり、描 きたいものがはっきりしている印象でした前回もそうでしたが、参加者から相談で特に多いのが
「どの線をなぞればいいのか」
「どこまで描けばいいのか」というもの。
トレーシングペーパーは薄紙なので透けます。でも完全には透けないので画像上での境界が曖昧になったり、逆にコントラストがはっきりすることがあります。
例えば人を描く時、背景との前後関係、陰影の境目、身につけているものと肉体や模様など、境界線は様々なところに出てきます。
そこにトレーシングペーパーを重ねると、弱い境界は薄くなり、強い境界だけが見えるようになります。それをなぞることが、線の選択と要素の抽出に繋がります。
今回のようにペンで絵を描く時に大切なのは、対象の観察と簡略化だと思います。それが本質だとも言えます。これは省略して、これはちゃんと描くようにしよう、と自分の中でルールを作ったりすると、自分だけの作品性や味のようなものが出てくるかもしれません。
「楽しく集中できた」
「また絵を描きたくなった」
とても嬉しかった言葉です。
またみんなでらくがきしましょう!
なんちゃって zine
ライター アルバイト staff 青島
Call me by your name のサウンドトラックがとてもよい