自然豊かな信州へ「おためし移住」しませんか?
「おためしナガノ」参加者募集情報&移住者インタビュー
投稿日:2018.05.07
地方移住者が年々増加傾向にあるなか、長野県は移住したい県ランキングで毎年上位。関東圏との距離感や子育て環境の整備が高い支持を集めている。
長野県はこのたび、地方での暮らしや仕事を考えている県外のIT人材へ向けて「おためし移住」を提案。移住はコスト面においてハードルが高いが、2018年8月中旬〜2019年2月末まで(最長6ヵ月間程度)、長野県内各地の住居やコワーキングオフィスを提供してくれる。もちろんCREEKS COWORKING NAGANOも利用可能。
募集期限は6/13(水)まで。5/13(日)東京、5/25(金)名古屋にて説明会を開催する。詳細情報はこちらより。
以下は、参考までに関東から長野県に移り住んだ方に行なったインタビューをお送りする。※こちらのインタビューは2年前に行われ、記載の情報も2016年時点のもの。
宮崎県出身で会社員時代は首都圏で過ごしていた岩佐さん。
7年前に首都圏から長野へと移住した株式会社ライジングサン・システムコンサルティング代表の岩佐和紀さん。ITの利活用による収益性向上を目的としたシステム開発やコンサルティングを専門に、全国各地の企業に対して、Skypeやチャットを使ったリモートコンサルティングサービスを提供している。
今回お話を伺うにあたり長野駅から車で約40分、飯縄山のふもとにあるグリーン・ヒルズ小中学校を訪ねた。岩佐さんの娘さんはこの学校に通っている。彼の移住の動機は、長野県の優れた子育て環境にある。
校舎の入り口。周辺にはスキー場やロッジなどアウトドア関連施設が点在する。
グリーン・ヒルズは中山間地の豊かな自然のもとプロジェクト型学習(Project Based Learning:PBL)に取り組む。感性豊かで自律性の高い子どもへと育てるため、生徒1人ひとりへの対話を重視するとともに、自発的な活動を尊重している。
校舎の裏にはグラウンドの代わりに野原が広がる。
中学校では興味のあるプロジェクトごとに縦割り学級を編成。取り組むのは地域の空き家活用など実践的な内容だ。
転機は起業してまもなくの頃、娘さんを幼稚園に入れるときのことである。待機児童の多い都市部ではなかなか預け先が見つからず、やっとのことで見つけたのは、住宅街に窮屈に佇む、高いコンクリート壁に囲まれた幼稚園だった。
こんな環境では子供を育てられない。
岩佐さんは子育て環境の充実した地域への移住を決意する。当時関心のあったシュタイナー教育を実践している幼稚園を調べた結果、辿り着いたのは長野県北部の飯綱町にある自然型幼稚園。実際に現地へ訪問、入園を決め、長野へ移り住んだ。
「園に向かう途中にりんご畑があったのですが、そこで生まれてはじめてりんごの花を見たんです。その美しさに感動して、この環境ならやっていけると思いました」
移住したことで、家庭にも仕事にも集中して時間を使うことができるようになったと話す。
「現在はSkypeやチャットをはじめとしたリモートワークをサポートするツールが充実しています。これらのツールをうまく使えば、住む地域や距離に関係なく質の高いプロフェッショナルサービスを日本中の企業に提供することが可能です。また、リモートワークを選択することで、家庭と職場の距離が近くなります。その結果として、家族と過ごす時間を十分に確保できるようになりましたね」
岩佐さんの実家は宮崎の農家。現在は自宅の裏庭で自然農法の家庭菜園に勤しむ。
すくすくと育つ娘さん。自然のなかを縦横無尽に駆け回る姿が印象的だった。
移住して7年。東京での消費する生活から脱した彼らはいま、自然の恩恵を受けながら身も心も豊かな日々を送っている。
ライター 波多腰遥
1994年、長野県安曇野市生まれ。長野高専環境都市工学科卒。学生時代は都市計画を専攻。卒業後は1年くらい引きこもったり地域のプロジェクトに参加したりふらふらしたあと、就職したりすぐ退職したり進学失敗したりふらふらして、『tsunagno』の運営会社・CREEKSへ流れ着きました。みんなの半径5mを”いい感じ”にするため、地域のさまざまなプロジェクトに関わっています。