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【イベントレポート】ナガノ・スタートアップ・スタディ2019~20 vol.2

〜農業などの第一次産業の経営ってどんな感じ?〜

投稿日:2020.02.05

長野県の特産品といえば、そばやぶどう、お米など様々なものが思い浮かびますが、
やはり”りんご”は外せないですよね。朝に、おやつに、食後に、りんごを食べている人も多いかと思います。

しかし、りんごがどのようにつくられているかを知っている人はあまりいないのではないでしょうか。そもそも、農家、農業とはどのような仕事なのかを知る機会が少ないと思います。

今回の【ナガノ・スタート・アップ・スタディ】は、講師に山ノ内町で「りんご園湯本」を営む湯本将平さんをお迎えし、2020年1月26日(日)、tsunagnoにて開催しました。

「農業の経営ってどんな感じなの?」
「そもそも農家って何をしているの?」

そんな疑問を持つ方々とともに第一次産業の経営について学びました。参加者は学生から社会人までの6名。前半は、なぜ湯本さんが脱サラしてりんご農園を継いだのか、といったこれまでの軌跡から、りんご農家としての山ノ内町への想いなどを熱く語っていただきました。

湯本さんは27歳の時、サラリーマンを引退し、「りんご園湯本」の3代目としてりんご農家に就農。当初は、とにかく栽培技術を磨き高品質なりんごを生産することを考え、経営やマーケティングを学ぶ余裕はなかったそうです。

しかし、初めて出品した品評会でなんと一等賞を獲得。その後、高品質なりんごを追求し研究を重ねるとともに、様々な品評会に出品して賞を受賞。さらに人脈を活かしながら販路を拡大していきます。

一方で湯本さんは、品評会を腕試しやモチベーションの場と捉えながらも、あくまで賞は「地域のために」という想いを持っています。そして販路拡大の際は、りんごだけではなく「自分」を、何より「まち」を売り込むのだそうです。

りんご農家と聞くと、「りんごを生産し農協や市場に卸すまでが仕事なのかな?」と漠然と考えていました。しかし実際は、経営という視点のもとに新しい活動を始める、または仲間とともに色々な活動に飛び込んでいくことがとても多いんです。そしてそこには、常に山ノ内町への想いがあります。

湯本さんのお話を伺うと、「湯本さんがりんごの樹のようにしっかりと山ノ内町に根をはり、確かな技術を幹として、販路の拡大、さらに山ノ内のための様々な活動が枝となり、それらはおいしいりんごが実るように結果として表れている」と強く感じました。

湯本さんのお話の後は、ワークショップとして参加者全員で「りんご園湯本の今後の経営をシミュレーション」しました。内部環境(りんごの品質やコンクールでの実績)の強み、外部環境(山ノ内町の素晴らしい環境やセイバージャパンなどの取り組み)の強み、それらを掛け合わせるとどのような経営が行えるのかを2グループに分かれて考えました。

少人数ということもあり、どちらのグループも参加者全員が積極的に意見を出し合い、りんご農家や第一次産業の経営をとても身近に感じることができました。

今回の【ナガノ・スタート・アップ・スタディ】も、とても面白く有意義な学びの場となりました。
参加していただいた皆さん、そして講師を務めていただいた湯本さん、この場を借りて深く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

tsunagnoでは、今後も【ナガノ・スタート・アップ・スタディ】を継続予定です。
関心を持ってくださった方は、ぜひ気軽に足を運んでみてください。

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