NSS卒業生が姨捨の棚田を活用!都市住民を巻き込み農業体験を行いました
投稿日:2019.06.05
昨年12月〜2月かけてCREEKSで行ったNSS(Nagano Startup Study)
CREEKSでは、これまで様々な起業家育成プログラムやスキルアップセミナー、ビジネス相談を開催してきました。その経験から長野で必要なスタートアップスキルを3ヶ月かけて学ぶNSSを開催しました。
具体的に事業をブラッシュアップしていくために必要な、マーケティングの基礎やビジネスモデルの作り方をビジネスモデルキャンパスをベースに3ヶ月かけてじっくりと学び合いました。
今回はそのNSS卒業生の農家の方が、姨捨の棚田を活用し第一回目の農業体験を開催しました!
もりぞうさんの紹介
姨捨(長野県千曲市)の棚田で、無農薬のお米&野菜づくりをしながら、子どもたちへの食育を目的のひとつに、農業体験をおこなっている農家「もりぞう」さん。
長野県千曲市出身で10年前に専業農家となり、主に水稲を栽培するようになりました。 当初は自作地の耕作のみでしたが、最近は作業受託が増え、始めた時の10倍の面積を耕作しています。 姨捨の棚田は1枚あたりの面積は小さく作業効率も悪いですが、強粘土質の土壌で良質なお米栽培に適しています。
また、昨年より『人の健康は土作りから』の理念に出会い、農薬を使用しない栽培方法に取り組み始めたようです。
命の授業「明日にたねをまこう」もりぞうさんの思い
農業体験を通して地域活性を目指したいという思いから
今回は農作物を育てたことのない子どもや、悠大な自然の中で気持ちをリフレッシュしたい方に農業体験を提供していくことになりました。
農業体験は、10月6日まで月1回の計6回を計画中です!
もりぞうさんは、
「 今の世の中は効率や結果が求められ、本来人が生きる上で大切なことが忘れ去られているように思います。農業を通して、人との関わりや助け合いの大切さを参加者の皆様に感じて頂きたいです。
また、作物は種を蒔いてもすぐには収穫できず、時間がかかります。
しかし、成長の過程をしっかり見ながら、手をかけてあげる野菜たちはきっと応えてくれます。 そんな達成感を参加して頂いた方に感じてもらえればと思っています」
と農業体験への意気込みをお話くださいました。
第一回目の農業体験!野菜の苗を県内外参加者と一緒に植えました
5月12日に開催した第一回目の農業体験では、県内外の親子連れなど約20名が参加しました。もりぞうさんは、栽培する作物の希望を参加者に聞きながら、苗の植え方を指導。ナス・キュウリ・枝豆・トマト・インゲン・ズッキーニ・ひまわり・オクラ・カブ小松菜・スイカの苗を一日かけて植えることができました。
子どもたちは「イチゴも育てるのも良いな^^」と話し、汗を垂らしながら一生懸命に苗を植えているのが印象的でした。
ランチには、地元ボランティアの方が羽釜で炊き出しの用意をしてくださいました。おにぎり、味噌汁、地元の方々がこしあぶら(山野草)の天ぷら・漬物・ニラせんべい。豪華なラインナップが参加者の皆さんにとても高評でした。
もりぞうさんが育てている無農薬のお米は、シンプルに塩むすびでいただきました。子どもたちは、「日頃食べてるお米よりも美味しい!!もっと食べたい」と張りきり、おむすびを口の中いっぱいに詰め込み美味しそうに食べていました。
地元住民が集う場も増えて嬉しい!
畑を提供して頂いた方が「見違えるほど畑がきれいになり、有効活用してもらってすごくうれしい。地元住民が集う場になって楽しみが増え、次回もお手伝いしたい」と嬉しそうに話されていました。
次回の予定
6月はいよいよ田植え体験です。皆さん泥んこになるでしょう!
田植え体験で使用する苗には、長野県で開発された「風さやか」という品種を植える予定です。
一回目の農業体験を終えて・・
お天気にも恵まれて楽しく農作業ができました!
農家の高齢化で増加した遊休農地を活用して、都市圏に住む方々に景観の良さや食の大切さを伝えていくもりぞうさんの姿にこれからも目が離せません。
また、NSS卒業生がアイディアをブラッシュアップさせ、実行フェーズに移していることがとても嬉しいです。
もりぞう命の授業の様子はFacebookページから随時情報を更新をしているのぜひご覧ください^^