廃校をリノベーション!〜旧牟礼西小学校ストーリー その2〜
CREEKSが手掛ける廃校有効活用事業
投稿日:2020.07.28
私たちCREEKSが受託している「廃校有効活用事業」についてご紹介しているこのシリーズ、前回はこれまでの廃校活用の経緯と施設のコンセプトについてお伝えしました。今回からは「自然・スポーツ・健康」をテーマにした4つの事業ゾーンを持つ複合交流施設としての「いいづなコネクトW E S T(旧牟礼西小学校)」の具体的な施設内容をお伝えしていきます。
旧牟礼西小学校の校舎は4棟構成。3階建ての「管理・普通教室棟」、敷地の段差を利用した一部2階建ての「特別教室棟」、調理実習室の「とちのき楽校」、そして「体育館」が渡り廊下で繋がっています。この4棟の建物を「コミュニティーゾーン」「スポーツ・健康ゾーン」「業務ゾーン」「宿泊ゾーン」に分け、「自然・スポーツ・健康」のテーマに関連づけていったことは前回ご紹介した通りです。今回は、この4つのゾーンから、既にオープンしている2つのゾーンについてお話ししていきます。
「懐かしい思い出の場所」から、「日常的に利用できる身近な場所」へ
最初にご紹介するのはコミュニティーゾーンです。
コミュニティ・ゾーンは、旧「管理・普通教室棟」の1階で、入り口道路から目を引く大きなサッシのエントランスが特徴です。地元の多くの皆さんにいち早くご利用いただき、身近な存在となれるよう、「カフェ」「ランドリー」「コミュニティ・ラウンジ」から運営をスタートさせました。
「いいづなコネクトWEST」エントランス。右手はカフェ「とちの木食堂」左に行くとランドリー
「とちの木食堂」としてスタートした「カフェ」は新型コロナウィルスの影響が心配されましたが、その対応として先行して始めたお弁当のデリバリーと共に、6種類のこだわりラーメンを提供する食堂として、スタート時から多くのお客さんに利用していただいています。大きな窓(廃校活用は開口部が大きいことが魅力!)から人工芝で整備されたグラウンドが見渡せます。新たに設置された開口はフルオープンが可能。外部のウッドデッキ〜芝生の中庭(共に今年度整備予定)へと続き、屋内外を一体で利用することができます。
とちの木食堂。壁の時計はスタッフさんお手製とのこと
旧牟礼西小学校のシンボルツリーから名付けられた「とちの木ランドリー」。コインランドリーも町の皆さんから要望の多かった施設です。こちらはサインのデザインも任せていただきました。機種の違い、操作方法など伝える情報が多いのですが、できるだけわかりやすく情報が伝わるよう心がけました。オープン直後に梅雨に入ったこともあり、マシーンは連日フル稼働しているそうです。
「コミュニティ・ラウンジ」は靴を脱いで上がる寛ぎスペース。誰でも使えるフリースペースです。親しい仲間と雑談したり、囲碁・将棋・ボードゲームを楽しんだり・・・。壁面いっぱいに本棚があり、ゆっくり本を読むこともできます。奥の床が一段下がったスペースは子供達が籠もって遊べるスペース。大きなクッションも用意され、ついつい長居してしまいそうです。
中庭が整備されれば、子供たちをそこで安全に遊ばせ、ランドリーで洗濯乾燥機を回している間も、カフェやラウンジでお茶を飲んだり、本を読んだり、お喋りしたりと、素敵な時間を過ごすことができるのではないでしょうか。来年度のグランドオープンが楽しみです。
続いて、「スポーツ・健康ゾーン」をご紹介します。
世代や年齢を問わず、みんなの健康をサポートできる場所へ
来年度からスポーツジムがオープンする予定の「スポーツ・健康ゾーン」。これまで飯綱町にはジムがなかったこともあり、老若男女誰でも気軽に利用できる施設を作りたいと考えました。今年度は先行してグラウンドを整備。緑鮮やかな人工芝のピッチ、防球ネット、そしてナイター設備も完成し「いいづなパルセイロフィールド」としてスタートしています。前回ご紹介したように、長野のプロサッカーチーム「AC長野パルセイロ 」が飯綱町と包括連携協定を締結し、施設活用に大きく貢献してくださっています。5月からジュニアのスクール(年長、1・2年生、3・4年生)が始まり、旧校舎に子供達の声が戻ってきました。グラウンドは一般への貸出も行っているとのことです。
次回の「旧牟礼西小ストーリー」は来年度オープン予定の各事業ゾーンについてご説明します。ますます楽しくなる「いいづなコネクトWEST」にご期待ください。