建築家として、地域の課題を見つめ、自ら行動を起こすこと。
CREEKS取締役・広瀬 毅インタビュー
投稿日:2018.11.07
いろいろな属性の人を介してつなげる〈ローカルビジネスプラットフォーム〉でありたい
——〈CREEKS〉1階の〈tsunagno〉は25歳以下は無料で利用できるフリースペースですが、若者を応援したい気持ちもあるのでしょうか。また〈CREEKS〉と〈tsunagno〉とのつながりなども教えてください。
「いまは中山間地を含め、全国各地でまちづくりや地域資源を活用した活動が起こっていますが、同じようなことをしていても、若い人が生き生きと活動していると新しいことが起きているように感じられます。つまり、若い人が関わっていること自体に付加価値や期待感があるのです。だから若い人に関わってもらうことが重要である一方、それをビジネスにつなげていくのは難しいというジレンマがあります。〈tsunagno〉はそういうジレンマから生まれました。〈CREEKS〉はもともとフリーランスやスモールビジネスの人にとって新しいビジネスに関われる場所になればいいと思っていましたが、フリーランスや同業者同士のつながりだけではなかなか新しい仕事が生まれません。そこで、いま見据えているのは、フリーランスの人などが〈CREEKS〉をハブにして地域の企業や金融機関、行政、若者など、違った属性の人たちとコミュニケーションを取ることで何か新しいことが起きていくこと。都会のIT関係者に“おためし”で長野県に住んで仕事をしてもらう〈おためしナガノ〉も、利用した事業者さんにどうやって長野で仕事をつなげていくかが次のステップです。そういう意味で〈CREEKS〉はフリーランスの人だけでなく、いろいろな属性の人を介してつなげる場所〈ローカルビジネスプラットフォーム〉でありたいと思っています」
——では、最後に、せっかくの機会なので、不惑の40歳を過ぎてより精力的に活動の幅を広げてきた広瀬さんの趣味や特技を教えてください。
「学生の時に美術研究会とジャズ研究会に入っていて、いまでもアート製作とギターは続けています。あとは、最近やっていませんが高校の時はテニス部だったので、テニスも好きです。そして何より釣りが趣味です。子どもの頃から親父の影響で海釣りが好きでしたが、しばらくやらなくなっていたのに、長野の就職先で営業の子に誘われて渓流釣りに行ったらまたハマってしまった。特にフライフィッシングは面白いですね。0.数グラムの小さい針を重りもつけず十数メートル先の川に運ぶキャスティングの技術も面白いし、フライを巻くのも面白い。渓流に入っていくことも、釣ること自体も楽しく、二度も三度も楽しめる一生できる遊びだと思っています。でも、久しぶりにフライを巻こうと思ったら老眼で糸が見えなくてフライが巻けなかったりしますが(笑)。最近は年に2〜3回行けたらいいくらいで、ワカサギ釣りなどでストレス発散しています。つまりは釣りなら何でもいいんですね。釣りの話は尽きません(笑)」